• 診療時間
    9:00~13:00/15:00~19:00 【火曜・金曜】14:00~17:00
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    水曜午後・土曜午後、日曜、祝日

歯科口腔外科

歯科口腔外科について

「歯科口腔外科」とは、口腔内とあごの骨や関節、唾液(だえき)をつくる腺やその周りの病気を対象とし、話をしたり、物を食べたりする「口の機能」を維持増進することを目的としています。
口腔外科医は、一般歯科医とライセンスは同じですが、大学卒業後に大学病院や総合病院で顎顔面領域の腫瘍・外傷・感染症・顎変形症などの手術をはじめ、術前・術後の全身管理、救命処置、内科、耳鼻科、形成外科などの知識も習得しています。

※当院の院長は、日本口腔外科学会認定専門医を取得し、さらに経験を積んで、同学会指導医の資格を得ています。また、副院長も、日本口腔外科学会認定専門医を取得しています。

日本口腔外科学会認定の口腔外科専門医・指導医

当院の院長は、厳しい審査と試験をパスして日本口腔外科学会認定専門医の資格を獲得しています。また、多くの条件をクリアすることで口腔外科の指導医としても認定されています。指導医の資格を得ているということは、非常に多くの経験と豊富な知識、高い治療技術を獲得していることの証明でもあります。そのため、当院は患者さまに対しても幅広い知識にもとづく提案や、多くの選択肢を提示することができます。

さらに、現状で満足することなく、新たな知識を得ることや、治療技術を深めることなどに探求心を持って取り組んでいます。

口腔外科疾患

理状歯

親知らずは、現代人ではきちんと生えないことがよくあります。
そうすると清掃不良のため、周囲の歯茎が炎症を起こして腫れたり、むし歯ができやすくなります。こうした場合あるいは、こうした状態が予想される場合は抜歯をします。
下顎の親知らずでは、下歯槽神経が近接している場合があり、これを損傷すると下くちびるがしびれます。また、上顎の親知らずでは、抜歯後に蓄膿症となる場合が考えられ、それぞれ抜歯前に十分な検討が必要となります。 さらに、犬歯などが生えてこないで骨の中に残って、矯正の障害になる場合や過剰歯が正常な歯の萌出を障害している場合は、抜歯等の処置が必要です。

親知らずの抜歯の流れ

当院で行う「親知らずの抜歯」の大まかなスケジュールをお知らせいたします

※あらかじめ手術日を予約されて当院での処置を、1日で済ますことも可能です。
ただし、紹介された先生のところで、抜歯後の処置を引き続きしていただける方に限ります。
※手術の内容によっては、第3日の処置を行わないこともあります。

顎関節症

顎の関節および関連する筋肉やじん帯の不調により、顎の痛み・運動障害・運動時雑音を生じます。
耳のすぐ前に関節があるので耳鼻科を受診し、そこから口腔外科を紹介される場合も時々あります。
薬による治療・マウスピースによる治療・運動療法などで治療を行いますが、手術が必要なほど重症なケースは多くはありません。当院では、阪大歯学部病院口腔外科と連携を取っておりますので、難治例や重症と思われる場合には、大学病院へ紹介を行い、連携を取って治療を行ってまいります。

顎顔面口腔内の外傷

歯の動揺(脱臼)・破折・脱落・顎の骨折などを治療します。
骨折は手術で治療する場合と顎間固定(上下の歯をワイヤーなどで固定します)などによって治療する場合があります。
また歯の脱落では再植(脱落からの時間で成功率が違ってきます)、歯の動揺では顎内固定(隣の歯と固定します)を行います。
程度により、阪大等の病院歯科への紹介が必要な時があります

Before
After
年齢 9歳(転倒し受傷)
性別 女性
治療期間 同日
費用 健康保険内(3割負担で2,000円~3,000円程度)
治療方法 歯髄直接覆髄・歯冠修復術(歯の神経を保護して、破折した歯牙を接着)
メリット
  • 即日で、受傷前の近い状態に戻すことが可能
デメリット
  • 破折した部分が、将来変色して目立ってきたり、歯の神経が死んでしまうこともある。その場合には、被せ物の治療や歯の神経の治療が必要となることもある。

上顎洞炎

上顎臼歯部上方には、上顎洞という鼻につながった空洞(副鼻腔)があります。
そのため、上顎臼歯部に感染が起こると上顎洞に感染が及び、上顎洞炎(いわゆる蓄膿症)が起こることがあります。このように歯が原因の場合、口腔外科で手術など治療を行います。

のう胞

袋状の病変が骨の中などにできる病気です。摘出手術を行います。
くちびるに半透明の唾液のたまったのう胞(粘液のう胞といいます)ができることが時にあります。噛んだりするとつぶれますが、また膨れてきます。こののう胞にも摘出手術が必要です。

口腔癌

お口の中にも癌ができることがあります。主に、舌や歯茎にできますが、多くは痛みとしこりを伴った潰瘍を呈しているので、専門医であれば診断可能です。
手術・放射線治療・化学療法(薬による治療)で治療しますが、手術、放射線治療が中心になります。開業医での治療は困難ですので、疑わしい場合は設備の整った施設 (大阪大学等)をご紹介します。

※当院の院長は、元日本癌治療学会にも所属し、多くの口腔癌の治療を担当しておりました。

歯周外科

重度の歯周病(歯槽濃漏)では、歯の周囲の歯肉に手術を行う場合もあります。

顎変形症

下顎の突出など、顎の形態を手術(外科矯正)で改善します。
多くの場合、歯列矯正を行った後に手術が行われます。保険での手術が可能です。
※当院は治療を行っていないため、専門医・専門病院へ紹介させていただきます。

補綴前処置

入れ歯を入れる際、歯茎の骨が飛び出していて邪魔になることや、ぶよぶよの歯茎が入れ歯の安定を阻害するときがあります。
このようなときは、骨や歯茎を切除したり整形し、安定した入れ歯が入るようにします。

先天異常

唇裂や口蓋裂も口腔外科の病気です。
入院手術が必要で、その後も歯並びや顎の形態などについて、長期の治療が必要です。

その他症状でお悩みの方

その他、顔面に電撃痛が走る三叉神経痛などの神経疾患、小さな水ぶくれが顔面や口の中に多数できる帯状疱疹などのウイルス疾患、唇顎口蓋裂といった顎顔面の先天異常など、顔や口の種々の病気を口腔外科は対象としています。

有病者治療

当院は有病者治療にも対応していますので、心臓や脳に疾患がある方、がんや糖尿病、骨粗しょう症でお悩みの方にも、状態を踏まえたうえで歯科の医療を提供することができます。治療に当たっては病名や症状、進行度合いなどを把握する必要がありますので、まずはお電話にてご相談ください。

阪大病院との連携

森山歯科医院は、有病者歯科に力を入れ、主治医との連携を図りながら安全・確実に歯科治療を進めております。19年間病院歯科の常勤医・非常勤医をしており、臨床経験も豊富な院長が対応いたしますので、ご安心ください。
治療を行う際、歯以外の病気の可能性がある場合は、提携している阪大病院と連携し、患者さまのお口のサポートと身体の健康をサポートさせていただきます。

当院の有病者歯科治療について

当院では、次のような疾患に対応した歯科診療を行っています。この他の疾患をお持ちの方にも対応いたしますので、持病がある方はどうぞ受診前にお知らせください。

高血圧

高血圧の治療をされている患者さまは、多くいらっしゃいます。また、循環器系の合併症を伴うことも多いため、十分な問診と、必要な場合には、降圧剤の服用状況や血圧のコントロール状況、合併症などを、主治医の先生に問い合わせを行い、連携した治療が必要となることもあります。

ペースメーカー

ペースメーカーを利用されている方に対しては、機器の使用に配慮する必要があります。歯科医院では多数の電子機器を使用していますが、当院は各機器がペースメーカーに与える影響を考慮してリスクを排除しています。

抗血栓薬

抗血栓薬は血液の流れを良くする作用がありますが、止血がしにくい状態にもつながります。そのため、抗血栓薬を使用されている場合は、主治医と相談しながら血液凝固剤の使用などを考えることが必要です。

心臓病
(虚血性心疾患等)

心臓の手術を行って、ステントや人工弁などの人工物が埋め込まれている場合があります。このような場合には、歯科治療を行うことで、口腔内の細菌が、血管を通して心臓へ感染を起こしてしまうことがあります。その予防策として、治療の前後で抗生物質の内服が必要なこともあるので、事前に主治医の先生へ問い合わせを行う必要があります。

抗がん剤治療

抗がん剤治療中は、副作用で口内炎ができやすいなど、さまざまな口腔トラブルが発生しやすくなります。また、感染に対しての抵抗力も弱くなり、歯槽膿漏などで感染している部位が悪化したり、歯科処置の後に感染を生じたりする事もあり、注意が必要です。そのため、抗がん剤治療を始める前に歯の治療を終わらせておくことをおすすめします。もし、抗がん剤を使用中に歯科治療が必要になった場合は、主治医と連携のうえ、適切な治療方法を検討します。

骨粗しょう症

骨粗しょう症がある方が内服するお薬を使用しながら、むし歯や歯周病の治療で抜歯すると、もろくなった顎の骨が腐って(壊死して)しまう副作用が起こる場合があります。そのようなことを避けるため、主治医と相談し抜歯の時期を遅らせたり、慎重な抜歯処置を行う必要があります。また、こういった事態にならないよう、普段から定期的な口腔ケアで予防することをご提案いたします。

放射線治療

耳鼻科のようなお口に近接した領域のがん治療として、放射線治療を行う場合、顎の骨に放射線があたる事が多くあります。この場合、副作用として、顎の骨が死んでしまい、むし歯や歯槽膿漏の病状が悪化してしまうことがあります。また重症化したり、万一、抜歯を行ったりすると、その部位から、骨が腐ってしまい骨髄炎という大変な病状になります。抗がん剤治療と同様に、放射線治療を始める前に歯の治療を終わらせておくことをおすすめし、もし治療中に歯科治療が必要となった場合は、主治医と連携のうえ、適切な治療方法を検討します。

人工透析

人工透析を利用されている方に対しては、投薬への配慮や出血時の対応などが必要です。また人口透析と歯科の治療のタイミングも考慮することが重要なので、相談しながら治療を進めることが欠かせません。
主治医と連携をとって歯科治療にあたります。

ドライマウス

内科や精神科などに限らず、多くの診療科で治療を続けていると、毎日内服するお薬が多くなり(特に5種類以上)、お口が渇く(口腔乾燥)副作用があらわれることが多くあります。このような場合、むし歯や歯周病が進行したり、口臭が強くなったりしますので、歯科治療に加え、定期的な口腔ケアや、保湿剤の使用が必要となってきます。また、時には主治医の先生と内服薬の相談を行うこともあります。

シェーグレン症候群

唾液腺などに慢性的に炎症が起こり、唾液の分泌が低下し、乾燥するシェーグレン症候群では、ドライマウス同様にむし歯や歯周病が進行しやすいため、定期的な口腔ケアをご提案いたします。
また、この病気の診断を確定するための“口唇生検”も、当院で行うことができます(阪大にて病理診断)。

治療前にご持参いただきたいもの

全身疾患などをお持ちの患者さまの歯科治療時に、どのような配慮が必要となるかを確認させていただきます。
下記をお持ちのかたは、ご来院時にご持参いただき、受付にお預けください。

お薬手帳

現在服薬中のお薬がある方は、お薬手帳をお持ちください。今回の治療で使用するお薬などとの相性を確認させていただきます。
また、お薬の内容を知ることで、現在の病状をある程度知ることができます。

最近の検査データ

受診時点でもっとも新しい検査データをお持ちください。身体の現在の状況を的確に把握したうえで、安全・安心な治療を進めてまいります。

主治医の紹介状

かかりつけ医や主治医の先生から紹介状がある場合、こちらも受付時にご提出ください。

緊急時のお薬

狭心症の方のニトログリセリンや、喘息の方の吸入薬など、主治医の先生より指示を受けておられる方は、頓服薬を、ご持参ください。

糖尿病連携手帳

糖尿病と歯周病には、密接な関連があるといわれています。糖尿病の治療を受けられ、手帳をお持ちの方は、持参して受付に提出してください。

入院前や手術前の歯科治療(周術期歯科治療)

癌や内臓疾患などの手術を行う前に、お口の中にトラブルがあれば歯科治療を受けておくことをおすすめします。むし歯や歯周病の状態を改善することでさまざまなリスク回避や予後を良くできるケースが多いからです。

心臓手術

むし歯や歯周病で口腔内の細菌が増殖しているときに心臓の手術を行うと、血液を介して細菌が心臓へ入りこみ、命に関わる合併症(心内膜炎等)につながる感染症を引き起こす可能性があります。

消化器がん手術

消化器官の手術を行うと、一時的に食事ができなかったり、飲み込む力が低下したりします。このことから栄養状態が低下すると、免疫力も低下するため細菌が繁殖しやすく、むし歯や歯周病などが進行していまいます。
また、術後に(お口の細菌が誤嚥して気管に流れ込むことで) “誤嚥性肺炎”を合併しやすいリスクがあるので、術前に口腔ケアを行っておくことが、重要となります。(統計的に、入院期間を短縮できたという報告もあります)

抗がん剤治療前

抗がん剤を使用すると、細菌感染症のリスクが上昇することがあり、体調の変化で口腔内のケアがおろそかになる例が多く見られます。また、止血しにくくなることもあり、歯科の治療を受けにくくなりますから、術前に歯科の治療を終えておくことをおすすめします。

放射線治療

耳鼻科のようなお口に近接した領域のがん治療として、放射線治療を行う場合、顎の骨に放射線があたる事が多くあります。この場合、副作用として、顎の骨が死んでしまい、むし歯や歯槽膿漏の病状が悪化してしまうことがあります。また重症化したり、万一、抜歯を行ったりすると、その部位から、骨が腐ってしまい骨髄炎という大変な病状になります。そのため、今後抜歯が必要になると予想される歯牙の抜歯は、治療前に行っていきます(治療開始最低1週間前までに)。また、その他の領域の放射線治療であっても、抗がん剤治療と同様に、全身抵抗力が下がって、口腔内のトラブルが起こることがありますので、全体の口腔ケアも行っていきます。

気管挿管の保護装置

全身麻酔下での挿管や内視鏡手術では、器具の挿入時に前歯の損傷リスクがあります。当院では、こういった損傷を予防する保護装置の作製も行っています。

よくある質問

Q

口内炎は治療してもらえますか?

A

口内炎はさまざまな原因で起きますが、できる限り原因を特定するよう診断し、必要な処置をさせていただきます。

Q

口腔外科とはどんな診療科目ですか?

A

口腔外科では、抜歯などのほかに顎関節症の治療や、口内炎などのお口の粘膜部に発生する疾患への検査・診断・治療も扱います。また、お口の周辺のケガなど、さまざまな疾患やトラブルに対応いたします。

Q

顎関節症とはどんな病気ですか?

A

「口を開けると顎が痛む」「顎を動かすと音が鳴る」「大きく口が開かない」など、頭蓋骨と顎を繋ぐ顎関節で起こるさまざまな症状を総称したものが顎関節症です。しばらくしたら症状がなくなることもありますが、再発することもあります。症状が気になる方、症状が長引く方などはお気軽に当院へご相談ください。

072-646-0118

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